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今年の春を考える(気温と稲作:その1) 


 寒かった4月が終わりました。

 福寿草の開花が遅れ、スイセンが咲いたあと、雪が積もりました。








平成22年4月15日の福寿草、鳴子温泉鬼首にて






 知り合いの爺さんに聞いても、こんな春は初めてだと。

 私も、冬から着ているジャンパーを衣替えできないままに4月が終わりました。

 この気候で野菜の高騰がニュースを賑わしていますが、稲作にも心配事が重なります。

 播種した床土の種籾がむらなく発芽してくれるかどうか、発芽しても立ち枯れせずに育ってくれるかどうか、そういった心配を抱えながら予断を許さない毎日を過ごした農家の方々も多いと思います。

 意外だったのは苗の「高温」障害を起こした農家が結構多いこと。これは4月に気温差の大きな日が続いたため、育苗ハウスの温度管理に失敗し、苗に障害を与えた結果のようです。一件便利なように見えるハウス育苗ですが、ハウスゆえの難しさがこういったところで現れます。

 そういえば、アイスランドの噴火もニュースで報道されました。

 寒い4月とあいまって、この噴火から連想されるのはピナツボ火山です。
 この火山が噴火したのは平成3年(1991年)の6月で、その後3年間、エアロゾルが成層圏に留まって太陽光を遮り、地球全体の気温を下げました。

 平成5年(1993年)には、東北地方を大冷害が襲いましたが、これには少なからずピナツボ火山の影響が指摘されています。









ピナツボ火山の噴火で火山灰に埋もれた人家、
河川の浸食で、再び地表に現れた。





 歴史をさかのぼれば天明の大飢饉(1782~1788年)も、アイスランドの噴火(1783年,1785年)が影響していると言われます。

 いずれの冷害も火山の噴火から冷害まで2~3年程度のタイムラグがありますから、今回のアイスランドの噴火が冷害として現れるのは、平成25年頃になるのでしょうか?

 そしてもう一つ、平成25年頃の冷害をにおわせるものとして、冷害10年周期説があります。ここ数十年における東北地方の冷害でも作況指数が80以下となったものをピックアップしみると、

 昭和55年(1980年)
 ▼昭和57年まで続く三年冷害の初年
 ・6月末からオホーツク海高気圧強く低温傾向
 ・作況指数は東北全体で78、宮城県で79

 平成5年(1993年)
 ▼近年稀な酷い冷害で、米不足によりタイ米を輸入
 ・天候不順の春から引き続き5月~8月中旬まで寒気が流入
 ・秋期には例年にないほど多数の台風が接近し雨の多い日が続く
 ・最終作況指数は東北全体で56、宮城県で37

 平成15年(1993年)
 ▼耐冷害稲作として晩期栽培や有機栽培が注目
 ・6月下旬から7月中旬まで低温な天候が続く
 ・8月中旬に入って再び低温となり、戦後3番目の冷害年となる
 ・最終作況指数は東北全体で80、宮城県で69

 と、おおよそ10年周期になっています。

 平成15年の次の10年後は平成25年となりますから、アイスランドの噴火と相まって、ますます平成25年冷害説が危ぶまれてきます。

 とは言え、昭和55年以前の冷害は昭和28年までさかのぼり、27年ほど間隔が空いていますから、冷害10年周期説は永続的なものとは言えないようです。

 それにしても、寒かった今年の春ですが、気象庁の統計情報(以下、仙台地点での気温)で確認してみると、今春4月の平均気温は8.2度となり、これは昭和元年から数えて11番目に低い気温で(戦後から数えれば4番目)、それほど珍しい記録でもないようです。

 ついでですから先に紹介した三っつの冷害年についても、それぞれの年の月別平均気温を眺めてみると、いずれも7月と8月の平均気温の平均が21度以下になっているのが特徴です。昭和元年から現在までの統計でいえば、この平均が21度以下となったのは、この三つの冷害年以外に昭和16年(1941年)があるだけです。

 太平洋戦争開戦の年昭和16年、この年も大冷害の年でした。










平成22年4月17日 大衡村にて、
積雪と桜のつぼみ







 農薬を使わないササニシキササライスへ  







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カテゴリ : 稲作と気象
2010-05-02(Sun) | コメント : 0 | トラックバック : 0

台風一過、稲倒れず 

 10月8日、久しぶりに大型の台風が東北地方を通過しました。

 

 2年ぶりの台風上陸とのことですが、大型台風としては、東北地方にとって5年ぶりくらいになるかと思います。

 

 北に北上川、南に阿武隈川が流れる宮城県には、低平地が多く、昔から洪水の常習地帯となっています。

 

 記録によれば、江戸期~昭和中期頃まで、おおよそ3年に1回程度の洪水が宮城県にあり、そして11年に1回程度、大洪水に襲われています。これに加えて宮城県北部では冷害をもたらす「やませ」が吹き付けることもありますから、かつては、ほぼ3年に1回程度、不作に悩まされていました。

 

 江戸時代の農書を読めば

 「3年に一度は不作があるので、それに応じられるよう穀物を蓄えておくように。」

 との記述にしばしば出会います。この思想が、現在の日本人の貯蓄率の高さにつながっているのでしょう。

 

 現在は、川の上流にダムが築かれ、川が氾濫することも無くなりましたが、だいたいのダムは100年に一度程度の洪水にも耐えられる設計で、ダムがあれば11年一度の大洪水は、100年に一度程度に抑えられる理屈となります。

 

 もっとも、ダムが築かれるのは川の上流の山間部になりますが、その恩恵を受けるのは下流の低平地であり、つまり、低平地の街や村の生活を救うために、山間部の生活が犠牲になるわけです。

 昨今、報道される「八ツ場ダム」問題についても、建設利権問題だけでなく、

 

 「誰かの犠牲のために、今日の平和がある。」

 

ことをもっと考えて良い機会のように感じます。

 

 ちなみに、かつての大洪水サイクルの11年、これは太陽活動周期とも重なりますが、何か関係があるのでしょうか?

 

 これに加えて3年に一度の不作、現在では、不作こそ少なくなりましたが、減反率(転作率)は30%(実質、3年に一度は水田の水稲作を休まねばならない)、これもたまたま数字が一致しています。

 

 さて、台風一過後の田んぼです。

 

 写真は、色麻町の浦山水田

 

 まだ稲刈り前ですが、稲は倒伏せずに元気に直立していました。


 











10月10日の色麻町、浦山水田の様子








 







 



 




 
 その他、田力関連、田んぼも被害は無かったようです。

 10月中旬過ぎには、今年の新米を発送できそうです。


 記:田鴨     







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カテゴリ : 稲作と気象
2009-10-11(Sun) | コメント : 0 | トラックバック : 0

私とシロクマ 

 今年は異常な暖冬ですが、北極圏では氷の解けるのが早く、シロクマ君が逃げそびれているそうです。 内陸育ちの私は遠泳が出来ないので、シロクマ君達のことが自分のことのように心配です。

 いずれは自分にもそのような時期がくるのかもしれず、知らん振りもしておられません。 かといって何も出来ず暖冬を満喫している今日この頃です。
 
カテゴリ : 稲作と気象
2007-03-11(Sun) | コメント : 0 | トラックバック : 0
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