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宮城県地名考 


 地元のアイヌ語地名を研究し始めた頃、たまたま当時の職場のすぐ近くに図書館があったので、そこに足繁く通った時期がある。

 初めは市町村誌を中心にしながら各地の地名の由来などを調べていたが、そのうち、地名だけを調べた専門文献が書棚にあるのに気がついた。それが『宮城県地名考』で、中身を読むと、まさに宮城の地名辞典であり、アイヌ語地名研究をするうえで大変重宝したものだ。
 
 この、『宮城県地名考』だが、地元仙台市の文芸社『宝文堂』(現在は廃業)から昭和45年に発行されている。著者は元宮城県図書館長の菊地勝之助で、40年間に渡り、宮城県内の地名研究に打ち込んだとある。

 目次を見れば、県内各市町村の大字クラスの地名までが網羅され、それら地名の由来が考察されている。このような地名考察の成果は、著者の長年の成果に加え、この分野に関わった偉人達の成果でもある。

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 各地の地名考には、様々な既存の文献からの地名考が記されているが、以下にそれら参考文献とその著者を紹介してみる。



『安永風土記』
 著/仙台藩の儒者田辺希元

『奥羽観跡聞老志』
 著/佐久間 洞巖(さくま どうがん/1653~1736)/先祖代々、仙台・伊達氏に仕えた儒者であり、享保年間に仙台藩の国史編修を命ぜられ『先世年譜実録』などの編纂に関わる。また元禄年間に発見された多賀城碑を写し取り墨本を公刊し、城碑の保存を藩主伊達吉村に要請した。

『封内風土記』
著/仙台藩の儒学者田辺希文。1772年完成で、仙台領内の全村について地形・人文地理に関わる事項を列挙・解説した。

『塩松勝譜』
 著/仙台藩の儒学者

『奥羽古史考証』
 著/藤原相之助/慶応3年に生まれ、『仙台戊辰史』を執筆、後に河北新報社主筆を執る。

『大日本地名辞典』
 著/吉田 東伍(1864~1918)/新潟県出身の歴史地理学者であり、従軍記者となった日清戦争で、日本の地名変遷史の研究が無いことに気付き、大著『大日本地名辞書』を完成した。

『地名の研究』
 著/柳田 國男(1875~1962年)いわずと知れた民俗学者の権威、日本人の根元を探求しながら日本における民俗学を開拓した。

『日本地理帖』
 著/小川 琢治(1870~1941年)和歌山県出身の地質、地理学者。

『復軒雑纂』
 著/大槻 文彦(1847~1928年)江戸出身、儒学者・大槻磐渓の三男で国語学者、幕末に仙台藩の密偵として鳥羽・伏見の戦いに参戦、日本初の近代的国語辞典『言海』を編纂、教育勅語が発布された際にいち早く文法の誤りを指摘した。

『アイヌ語研究』
 著/金田一 京助(1882~1971年)岩手県出身の言語学者、民俗学者。アイヌ語の研究の大家。

『開拓と地名』
 著/山口弥一郎(1902~2000)福島県会津出身、磐城高等女学校教諭として奉職しながら東北の村々の調査を展開した。

『駅名の起源』
 著/知里 真志保(1909~1961年)北海道登別市出身、アイヌ言語学者、金田一京助を師とし、アイヌ語地名研究者の山田秀三とも共同しながら、アイヌ語学的に厳密な解釈を徹底させたアイヌ語地名の研究を進めた。またアイヌ語の方言学の基礎を築き、「アイヌ学」という一つの学問を築き上げた。



 いかがであろうか、『宮城県地名考』には、かくもそうそうたる偉人たちの長き道筋の先に編纂されたものなのであり、そして地名とは、これだけ長きに渡り、人々の興味を引きつけ、そして研究されてきたのである。

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カテゴリ : 蝦夷の記憶
2013-02-05(Tue) | コメント : 0 | トラックバック : 0

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