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山菜の放射線量、今年の総括 



 福島県と宮城県の調査結果から、宮城県内の山菜について、放射性セシウムの検出傾向について、まとめてみました。

今年の山菜、放射線量は?



 結果を言いますと、県内のアイコ、シドケ、ウドはあまりセシウム吸収しないらしく、検出される放射性セシウムは微々たるものです。ついで、ワラビも低いのですが、フキノトウは若干高め、ハワサビはさらに高くなり、コゴミ、タケノコ、ゼンマイ、タラノメとなると新基準値越えする地域がちらほら出てきます。コシアブラはその過半以上が新基準値(≧100Bq/kg、H24.4~)越えする勢いです。

 新基準値越えするとは言え、それら山菜の大部分は旧基準値の500Bq/Bq以下であり、実際のところ、新基準値以上であっても健康に対する影響はほぼ想定できません。

 なぜなら、年間に摂取する食物量に占める山菜の摂取量などたかが知れているからです。ついでに言うと、年間に摂取する食物が全て100Bq/kgだった場合、その総内部被爆量は1mシーベルト/年になります。もちろん、年間に摂取する食物全てが100Bq/kgになることはありえず、大部分の食物はこの基準値を大きく下回っています。

 さて、4月より改訂となった基準値100Bq/kgですが、宮城県内の山菜のうち、比較的放射性セシウムの多く吸収すると思われる一部地域のコゴミ、タケノコ、ゼンマイ、タラノメ、コシアブラなどは、この基準値スレスレか、若しくは若干超過する場合が見られました。その意味で100Bq/kgという値は、微妙な値で、その結果として、いくつかの地域で、これら山菜の出荷が自粛されました。

 先に述べたように、一人当たりの摂取量がたかが知れている山菜を100Bq/kgという一律な値で規制することについては異論がありますが、良くも悪くもルールが決められてしまえば、それに従うしかありません。

もう一つ思うのは、各市町村の発表する山菜の放射線量調査、採取された場所の区域が市町村名でしか表示されず、おおざっぱ過ぎることに課題を感じます。今年、一部の山菜で出荷自粛が発表された栗原市や登米市、あるいは大崎市や加美町、気仙沼市などは、平成の大合併で成立したため、割と幅広い地域に市・町の範囲が広がっています。例えば同じ大崎市でも鳴子と鹿島台では、地形も気候条件も大きく異なります。
 しかしながら、大崎市のどっかで基準値越えをした山菜が採取されれば、市全体に出荷自粛が要請されてしまうわけです。放射性物質は行政境界に関係なく飛散したわけですから、もう少しきめ細かく、せめて旧市町村単位程度で出荷自粛範囲を決めてもらえれば、救われる山菜愛好家も多かったのではないでしょうか。




P4300032.jpg

H24.4.30 加美町奥の山林で撮影したコゴミ




P4300015.jpg

H24.4.30 加美町奥の山林で撮影したフキノトウ



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