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宮床の自然と竹細工、竹かごに花を活けてみた 


 宮床は大和町(宮城県)の南西にある。その地勢は背後に舟形山系を控え、里山も七ツ森に代表されるように急峻で複雑に入りくむ。

 その結果、広い水田は拓きようがなく、代わりに起伏に富んだ地形を活かし、畑作物や果樹、養蚕など、多角的な農業が地域の生業となった。
 何より山の幸は豊かである。広葉樹が育む木の実や山菜、キノコ、鳥獣の狩りなど山の恵みに事欠かかず、「山に行けば何か食える。」が地元の言葉となる。



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宮床川窪付近からの七ツ森の眺め



 そして山の幸は狩猟採取の恵みから民芸加工に発展する。木炭や竹細工、古くは鉄や火打ち石などが宮床の産物であった。宮床の奥にある南川の田畑は専ら自家用にのみ営まれ、貨幣獲得手段は炭焼きが担った。幸いにして宮床の山は、さほど雪深くなく、冬でも入れるのである。



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笹倉山山頂の大木



 このように、宮床の生活は一つの産物に頼らず多様であり、その年々の気候に左右される稲作に比べればリスク分散され、安定した暮らしを営むことができる条件を築きあげる。

 とは言っても、ひたすら自然の恵みに頼っていたわけではない。江戸時代、留山と呼ばれる伐採禁止の慣習があり、これは水源涵養が目的の一つであった。さらに遡れば、石神山精神社など古くから山への信仰が厚い土地柄である。自然の恵みを守り続ける営みが続けられたのであろう。



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舟形山麓の清流



 山の幸をより豊かな民芸品に発展させた歴史もある。江戸時代、宮床の領主は家臣以下に民芸加工を奨励した。それを他の土地に売り出すことで、領内財政を潤したのである。



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竹製の腰かご(宮床では「腰ふご」と呼ぶ)

宮床宝蔵にて撮影



 明治維新による廃藩置県は、武士の職を奪ったが、宮床では全ての武士が帰農した。最後の領主、伊達宗広自らが十二歳で帰農し、養蚕、機織り、果樹栽培などの産業を奨励し続けた。家臣以下も帰農したが、もともとが殖産振興に励んでいた宮床武士である。帰農した武士は早速、養蚕などの事業を興し、それぞれの家業に励んだと伝えられている。



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箕(み)、スズタケ、桜の皮、藤つるで作られる

宮床宝蔵にて撮影



 帰農武士が手がけた一つに竹細工がある。宮床の竹細工は実用農具として、長く近隣町村の農家に愛されてきた。しかし、昭和50年代以降、ビニールやプラスチック製品の普及は著しく、宮床の竹細工もその役割を終えつつある。

 博物館に飾られた民芸品は既に実用品でなく、歴史の遺物として飾られ、そして忘れ去られていく運命にある。



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ゲスザル(ギスザル)竹を編み、桜の皮を挟める。



 写真の竹細工品は「ギスザル」、若しくは「ゲスザル」と呼ばれた竹篭。ギスにしてもゲスにしても、その響きに色気は感じられないが、この篭は第二次大戦後に普及が始まった化学肥料を入れる容器で、これに入れた肥料を手で散布して畑に撒いた。

 化学肥料を撒くためなのだから、この竹細工が考案されたのはそれぼと古い時代ではないのかもしれない。しかし、その技法には巧みな技が感じられる。

 農具としては既に役割を終えた「ゲスザル」に、化学肥料でなく花を活けてみた。宮床の竹篭に野山の草花を活け、山の豊かさが感じられるように飾ってみる。



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