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我が大地、セシウムのその後「無農薬稲作への影響、田でん虫むし木村農園から」  


 原発事故による放射性物質の拡散、安全の食べ物を・・・

 そんな思いで一緒に無農薬稲作について情報交換をしている農家が石巻市にいる。

 「セシウムについて意見を聞きたい。」

 田でん虫たんぼのお米の木村水田で、石巻市の旧河南町和渕にある。

 9月10日、木村水田の稲穂は順調に登熟していた。例年に比べれば、出来の良い稲である。



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 今年の無農薬の稲作について、私の見た限りでの傾向となるが、不思議にどの田んぼも作柄が良い。これで放射性物質の汚染さえ騒がれなければ、数年来苦労して取り組んできた無農薬稲作農家の苦労も報われるのだが・・・

 今年の3月11日、石巻市は東日本大震災により甚大な被害を受けた。木村水田も石巻市にあるが、内陸部のため、直接の被害は受けていない。

 「知り合いのところに米やいろいろな物資も運んだ、たいした量ではないよ、出来る範囲でね。」

 もしかしたら、これはあまり知られてないことなのかもしれない。被災地では、全国のボランティアから様々の支援をいただき、この活動は度々報道されている。その一方で地元の農家や様々に人達による地道な支援活動は陰に隠れている。

「いちおう水田土壌の放射性物質の調査もしてみた。」

 木村水田のある石巻市は、宮城県内でも放射性物質があまり飛散してこなかった地域である。しかし、調査をすれば、具体的な数値が検出される。といっても、高い数値ではない。

「つきあい先の米卸業者でもね、風評被害はあるようだけど、仕方無いしね。」

 原発事故後、様々に報道される放射能汚染に関わる各種数値、それをどう評価するか混乱が続いている。
 混乱の原因には、過剰に放射能汚染を騒ぎ立てるマスコミや学者の言動があるし、切実な疑問に答えないまま、言葉足らずに「問題ない」と答え続ける政府の対応にもある。

 しかし、私自身が一番の問題と感じるのは、教育レベルがあがり、インターネットから各種情報を気軽に取得できるインフラを得たのにかかわらず「放射能」という言霊を恐れ、自分の頭で考え判断しようとしない人達の「とまどい」にある。なんで花火や薪や、その程度のことで放射能騒ぎが起きてしまうのか。

「そうは言っても、うちらは消費者の支持があって稲作を続けているからね。消費者を信じるしかない。」

 木村氏の確信である。

 私自身にもとまどいがあるのかもしれない。

 田んぼに立った木村氏は一枚水田を眺めた。毎年「イネトツムシ」に悩まされる田んぼである。

「今年もイネトツムシは出てるけど、たいしたことはない。」



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9月10日、木村水田の稲




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木村水田も今年は作柄が良い




 木村氏の自宅でお茶をいただいていると嫁さん登場。
 毎度、ただ飯をご馳走なっているゆえ丁寧に挨拶したが、嫁さんは以前より肌つやが良い。

「あれ~奥さん、一層べっぴんになったんでない?」

 断っておくが、これは「今後ともただ飯をよろしく」などとせこい下心で言ったのではない。素直な感想として延べた。
 そう言うと、ニコニコした表情で奥方。

「え~???」
「そう言えば最近、草刈りにはまってて、それが効果あるのかな? やっぱりフィールドで体を動かすのがあってるみたい。」

「除草機振り回して?」

「そう毎朝スカッとするのよ~これが、田んぼの畦がきれいなるのを見てるとね。難しいこと考えずにすむし。近所のおばちゃんにも感心されるし。」

 そもそもがスポーツウーマンの彼女のことなので、家の中にいるよりも、大空の下で汗を流すのが合ってるのだろう。体を動かし、それが生活の役に立ち、周りからも認められる。

 なるほど、確かに一番の美容法なのかもしれない。

 ・放射能汚染
 ・良い作柄の米
 ・忘れられた絆の復活
 ・日々の生活の変化

 良いも悪いも、いろいろあるが、今日昨日と確実に日々は流れていく。セシウム半減期30年などと聞けば「うん~」と唸るが、気にしたってしょうがないこともある。

 今年の米価がどう出ようと、木村水田の未来は明るい。

 そい思い、木村水田を後にしたのであった。



[放射性物質の調査状況について]

・ 平成23年産新米についての放射性物質調査の結果、木村水田のある石巻市での放射性セシウムは不検出であり、安全性が確認されたため、平成23年9月21日より米の出荷・販売等が可能となっております。

・ 宮城県内の放射性物質調査の結果と木村水田の位置関係については、こちらをご確認ください。

・ 宮城県内水田の放射能汚染状況はこちらをご参照ください。

・ 今回原発事故による放射能汚染と食べ物の関係についは、こちらをご参照下さい。



平成23年産の新米予約受付開始します。
(10月下旬頃から出荷予定です!)
 田でん虫むし田んぼのお米 



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2013-04-08 08:25 | KM | URL   [ 編集 ]

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2013-06-22 21:15 |  |    [ 編集 ]

原油高騰で生活できないのは目先にとらわれている

石川県の珠洲でお見かけした鍵和田芳光社長は、漁師が原油高騰で仕事ができないことで悩んでいる話を聞いて、こう言いました。
世界からみたら日本は原油がとても安い。1ドル360円に比べたら100円くらいでしょ。だから燃料費は高く見えるけど、世界からみたら日本の原油はかなり安い。そこに気がつかない漁師は目先のことしかわからない人たちだ。燃料費の高騰で生活が苦しいというのは、目先にとらわれているだけ。
こんな感じでいわれて、みんなムッとしました。
2013-08-06 21:17 | ななお子   | URL   [ 編集 ]

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