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「天翔ける船紀行」と船形の地名由来 


 こんにちは、田鴨です。

 数年前からですが、ライスフィールドでマスターと雑談する度に「船形山」の話題を聞かせてもらっております。

 曰く、

「船形神社には古い歴史があり、太古の歴史が秘められているように思う。」

「船形神社に奉じる祝詞は『あやに』という不思議な言葉から始まる。どういう意味なのか?」

「現在で言うところの船形山は、もともともの船ヶ嶽と呼ばれ・・・」

 そんな話を何とは無しに聞きながら、ライスフィールドのメニューで晩飯を食うわけである。

 そして先日、店の皆さんと一緒に船形神社にお参りさせていただきましたが、そこで見かけた小さな石の祠の文様が心に残った。
 そのデザインはアイヌの文様と似通っており、もしかしたら、これは蝦夷の時代の名残でないかと考えたからである。となれば、船形神社の由来は蝦夷の時代まで遡れる、そう思いインターネットで、検索リサーチしたところ、この文様はどこの神社にも普通にある「妻飾り」であることがわかった。

 私が直感的に感じた「祠の文様=蝦夷の名残」説は簡単に否定されましたが、それとは別に、今のうちに船形神社の由来について調べておきたい気持ちがあった。

 それは、42年に1度しかご開帳されない船形神社の次のご開帳が、平成25年と2年後に迫っているからである。

 このため、何か参考となる書籍が無いかとネットで調べたところ、

「天翔ける船紀行」
(著者 深野稔生/2000.5.10 (有)無明舎出版 発行)

がネットの検索にヒットした。



P8280014.jpg



 この書籍をアマゾンドットコムでは次のように紹介しています。

東北の船形山という山名の起源はどこにあるのか、というささやかな疑問を出発点に、「 船」の言葉の持つ深い意味、「船の観念」を秘めた信仰と民俗、各地の船形神社、 メソポタミアの古代文明に見る船の観念等について論ずる。

 なるほど、冒頭で紹介したマスターの疑問をそのまま解決しそうな書籍である。

 で、用事があって仙台市に行ったおり、仙台市でも最も規模の大きい書店で、この書籍を求めたものの在庫無しとのこと。本来であれば『立ち読み』してから本を購入するのが私の流儀であるが、やむ終えず、ネットで注文して購入しました。

 そして、個人的に船形神社に興味を持っていたおりだったので、一気に完読。

 マスターと話題になっていた、船形神社にまつわるいくつかの謎が氷塊した。

 それにしても、「船」と「信仰」の関係を紐解いた、この著者の綿密さには驚かされた。各種データが豊富で、しかも登山家であるためか、視点が広く多角的なのである。

 例えて言えば、ある人物画を描こうとする際、その人物よりも先に周囲の背景を丹念に描きながら、結果として対象人物を浮き上がらせていく、そのような手法と言えばよいのであろうか?
 
 表面だけのデータから安易な結論を急ごうとする昨今の世の中にあって、このような手法は感服に値する仕事だと思う。

 さて、この書籍では、船形の地名由来を様々な角度から考察し、その過程から船形神社の信仰の謎を解き明かしていくのだが、さしあたり「船形」地名の由来について延べれば、一般には「そのシルエットが船の形をしている。」から「船形」とするのが通説である。

 しかし山容より先に船に関わる信仰があって、その信仰の地が船形神社となったとするのが「天翔ける~」の説である。
 そしてもともとは神社のある山が船形山と呼ばれていたが、いつしか背後にそびえる大峰が船形山と呼ばれるようになったのだと、綿密にその歴史を浮かび上がらしていく。

 簡単に言えば船形山の「船」は、山容ではなく、信仰が名付けた地名ということである。

「天翔かける・・・」を読み、いくか謎は氷塊したが、新たな謎に突き当たる。



P8280007.jpg



 こちらは、「天翔かける・・・」の裏表紙であり、写真の仏像は、今回話題としている色麻町の「船形神社」ではなく、同じ船形山麓にある大和町升沢の「船形山神社」の勧請仏である。
この勧請仏が大きな謎を秘めている。

 それは、この仏像が6世紀の百済菩薩像であり、国内では最古の部類に属することだ。

 なぜ、そのような菩薩像が船形山神社にあるのか・・・

 6世紀と言えば、宮城県でも大和町や色麻町のある仙台市以北はまつろわぬ民、蝦夷の勢力圏であったのたが。

 さらに大和町升沢の「船形山神社」と姉妹関係にあると伝えられる色麻町の「船形神社」の勧請仏、42年に一度しか姿を現さない秘仏はどういった姿をしているのか?

 このように「船形」に関わる謎はつきないのである。




            

本ブログで紹介した書籍は
「ライスフィールド・ライブラリー」にも置いてます。
一読されたい方は気軽にお声がけください。

            



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カテゴリ : 各種
2011-08-28(Sun) | コメント : 2 | トラックバック : 0

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ご無沙汰してます!すっかり地元関東人になりつつある横田です。たまに仙台に行っていますが、少し落ち着いてきた様子ですね。
いずれは関東の蝦夷も追いかけていくつもりです。
さて、懐かしい本です!この本を読んで、私も船形山にはまりました。
秩父に船魂様という祭りがありまして(荒川)船は魂そのものなのだそうです。ある本によりますと、それは女性で、船には男女の人形や女性の髪の毛、12枚の銅銭、さいころ2個。意味わかりませんが、そんなものを船にのせるようです。船は女性の象徴と考えますと、船形山は女性の話なので、どこかの国のえらい人が船でやってきたのでしょうね。
2011-09-08 20:32 | YOKOTA JUNKO | URL   [ 編集 ]

Re: タイトルなし

どうも横田さん、ご無沙汰しております、田鴨です。
仙台は、だいたい落ち着いていますよ。

埼玉県の秩父と宮城県の色麻は舟形山で何かつながってそうですね。
奈良時代の頃、関東地方からたくさんの人達が宮城県に入植してますから、
そういった歴史が関係しているのかもしれません。

それと、埼玉県の深谷市には鹿島古墳群があると知りましたが、
これが色麻古墳群と良く類似しているようです。

もし、何か鹿島古墳群のことを詳しく調べた文献などありましたら、
機会がある時にでも、情報提供お願いします。
2011-09-10 13:31 | 2010tariki | URL   [ 編集 ]

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