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音無の地名の由来「宮城県のアイヌ語地名の分布」 

音無の地名の由来「音無周辺の古墳と38度線」から

 前回記事で延べたように、北緯38度線から39度線にかけ、東北地方には歴史的分断ラインがあった。このことは地名からも実証できる。先に紹介した「山畑古墳群」のすぐ東側に混内(コンナイ)山がある。現在は、新興住宅地となっているが、このコンナイという地名はアイヌ語地名の特徴を持つ。地名の後ろ側の「ナイ」がそれだ。
 「ナイ」とはアイヌ語で川、若しくは「小川」という意味である。もう少し狭義には「沢」といった意味に近いかもしれない。

 アイヌ語地名の研究で名高い山田秀三氏は『アイヌ語地名の研究3』で、文法的な疑問を抱きつつも、このコンナイを楢(なら)沢若しくはドングリ沢と解いた。
 このような「ナイ地名」は、青森、岩手、秋田県に多い。宮城県にもあるが、明らかにアイヌ語由来と判断されるのは、宮城県北部に限られる。
 宮城県でも中部に至れば混内と同様、確かに「ナイ」とはつくものの、アイヌかどうか判断が難しい地名になってくる。
 これが宮城県南部まで至れば「ナイ」地名そのものがほとんど見られない。このような宮城県のアイヌ語地名分布について地形的区分、蝦夷の歴史的地域区分に当てはめれば、以下のようになる。

宮城県北部=(39度線)岩手県境~江合川
(蝦夷)奈良時代は蝦夷の勢力が強い
(地名)現在でも比較的多くアイヌ語地名が見られる。
(地形)北上川流域であり、川の本流は北から南に流れる。

宮城県中部=江合川~仙台
(蝦夷)奈良時代の初期、あまり抵抗なく大和に下った地域である。
(地名)アイヌ語らしき地名はある程度はあるが、はっきりとアイヌ語と解されるものは希である。
(地形)北上川と阿武隈川に挟まれ、名取川、七北田川、吉田川、鳴瀬川などが西から東に流れる。
※大崎市三本木の「音無」もこの区域に含まれる。

宮城南部=仙台~福島県境(38度線)
(蝦夷)宮城県中北部に比べれば、かなり早い時代から大和文化圏に属している。
(地名)アイヌ語地名はもとよりアイヌ語らしき地名さえ少ない。
(地形)阿武隈川流域であり、川の本流は南から北に流れる。

となる。



0oto1.jpg

東北自動車道三本木スマートIC出口付近から眺めた混内付近





[トピック] コンナイとドングリについて

 山田秀三はコンナイを楢(ナラ=コムニ)の沢(ナイ)とするには、本来であればコムニ・ナイという地名になるはずなのだがと、少しばかりこの解に躊躇している。このため、楢を表すアイヌ語「コムニ」をさらに分解して「コム・ニ=ドングリの・木」とし、コンナイとはドングリ沢(コム・ナイ)であったかもしれないとも記している。

 縄文人もアイヌ人も貴重な食料としてドングリを食していた。東北地方の山間部でも、昭和初期頃までドングリ食が残っていた。これについて記した記録があるので以下引用してみる。

 二十四日 ひえ一合、麦五合、こんぶり粉二合
  (中略)
 二十六日 ひえ七合、麦五合、ならの木の実一升
 二十八日 ひえ七合、ならの木の実一升

 この一週間、この家では米を一粒も食べていない。


出典)『岩手謎十話~史書の余白から~(上巻)S53.8.10 読売新聞社盛岡支局発行』第二話「お米哀話」の章、県立農業博物館(岩手県滝沢村)に展示されていた「山村食料日記」から。

 この本では、東北地方でドングリの総称を「シダミ」と呼んできたと記している。そう言えば、岩手や青森には「豆シトギ」という餅状のお菓子がある。大豆を素材とする甘味としては宮城・山形の「ずんだ」よりも洗練されているとの評価もあるが、この「シトギ」は「シダミ」と語感が似ているが何か関連があるのだろうか?

 アイヌ料理にも「シトギ」という餅料理があるが、こちらは、大和語の借用と言われている。



 音無の地名の由来「宮城県中部のナイ地名」に続く






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