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北上市、更木の桑茶と青木大使 

 こんにちは、田鴨です。

 先日、岩手県の北上市に行き、ペルー大使人質事件で有名な青木元大使の講演を聴いてきました。

 現在、青木元大使は、海外青年協力隊を支援する「協力隊を育てる会」の理事をされているとのことですが、以前、掲載した桑茶でいろいろ企画している友人が元協力隊員だった関係もあり、今回の講演会が開催されました。




青木元大使の講演




 

会場の様子






 ちなみに、今回の会場は北上市でも農村部にある公民館的なところで開催され、ゴザ引き、クーラー無しでした。

 テーマは「国際理解」と「地域の活性化」。

 一見して何の関係もなさそうな二つのテーマ。これらは、どのようにつながって行くのでしょうか?全く予想がつきませんが、事務局席には今回の講演会を企画した桑茶の友人が陣取っています。果たして大丈夫か?不安げに友人の姿を眺めてしまうのでありました。

 さて青木元大使の講演内容です。

 件のペルー人質事件にはほとんど触れず、途上国での協力隊の活躍がメインに講演が進みました。話しぶりから青木元大使は、現場目線のお人柄であることが良く伝わってきます。
 おもしろかったのは中南米における野菜の不耕起栽培の話題。協力隊員が試行した不耕起栽培が熱帯雨林の土地に良く適し、大きな成果を上げたとのこと。初耳です。そしてちょっと感激しました。

 というのは、日本における不耕起栽培は一部民間研究所が普及に取り組んでいるのですが、実際のところ亜流の域を越えることができません。そのこため、これに取り組む方々も、いろいろ苦労が絶えないようです。

 それが日本ではなく、遠く離れた異国の地で大きな成果をあげている。この事実は、彼の地の農民ばかりでなく、日本で不耕起栽培に取り組む農家の方々にとっても、大きな勇気を与えてくれると思うのです。


 

爺さんや婆さん、地元の人たちが大勢参加しました。






 もう一つ心に残ったのが、GNHの話題につて。

 GNHとは国民総幸福量(Gross National Happiness)の略で、曰く物質的豊かさではない、精神的な豊かさをはかる尺度のことです。インドと中国の挟まれた小国ブータンでは、この尺度でもって、国家の政策が企画されているとのこと。

 なるほどブータンが小国ならば、日本の農村だって、小国みたいなものです。

 東京や仙台市、あるいは地方の小都市に比べて、わが村にはコンビニもなく、インターネットも良くつながらない。働くところも限られているし、無いものを数えたらきりがない。その割に積雪はしっかりあるし、たまに熊が出没する。

 このようにGNP的視点でとらえれば、農村はまことにネガティブな存在になるわけですが、GNH的視点で考えることが出来れば、気がつかなかった農村の魅力がもっと見えてきそうです。

 質問タイムでは「なぜ日本の外交は稚拙なのか?」といった発言がありました。

 これに対し青木元大使は、

「稚拙なのではなくPR下手なだけ、これはマスコミの問題。」

「実際のところ、不器用でも、誠実さにおいて日本に勝るところはない。」

「口下手だが、日本の地道な援助は実のある成果をあげている。たとえ今現在、その評価が聞こえずとも、必ずや評価される日が来る。」

「だから日本人はもっと自分達の価値観に胸を張って良い。誠実さ、これは間違いなく他国が尊敬する日本の民族性である。小手先のスマートさより、骨太のスピリットを堅持することが大切である。」

 と諭してくれました。このあたり、東北人の魂により響いてきます。

 このお話を聞きながら、明治の元勲、木戸孝允の「守愚」を思い出しました。

 「才子、才を頼み、愚は愚を守る。」
 「先を見よ、他日、業成るの日、才子、才ならず。愚は愚ならず。」

 (引用:「男の条件」 安部譲二 著」)

 なんとなく私の脳味噌の中で「国際理解」と「地域の活性化」がつながってきました。
 「国際理解」、これは他と交わることで、自身の愚を知ることであり、そして「地域の活性化」とは、その愚を「愚ならず」へ昇華させることではないのかと。

 青木元大使の講演の後には、海外青年協力隊から帰国し、今度は地元の集落営農や福祉に活躍されている元隊員の方々の事例報告がありました。

 心に残ったのは、老人福祉の海外協力隊となり、そして日本に戻り山村の老人福祉に活躍されている元隊員の言葉、

 「南米の”のんべんだらり”これが彼らの生き方」

 「日本の”だらだら生きる”これは良くない」

 「のんべんだらり」と「だらだら生きる」、この二つは何が違うのか、一見似ているようで、たぶん、大きな違いがあるように思います。

 そして、いよいよトリの地元「桑茶」のお話です。

 忘れつつあった桑、そこに秘められた可能性を発見し、滅びつつあった桑畑を再生させるために、取り組まれたのが北上市更木の「桑茶」生産です。

 企業を誘致するのではなく、そこにある産物、しかも廃れつつあった産物に光を当て、活路を見いだす。
 うまく言えないのですが、桑茶の取り組みにはGNH的発送が根底にあり、そして現在順調に生産を拡大している、その成果は「他日、愚は愚ならず」といったところに、もう少しで到達しそうな印象です。

 話は前後するのですが、今回の講演会前に、私も参加してちょっとした打ち合わせが行われました。このうち合わせの一時、テーブルに出されたラフランスの缶ジュースを手に取り、

 「専務、今度は、桑茶で缶ジュースですね!」

 などと、私が桑茶会社の専務に告げると、青木元大使から一言、

 「桑茶に缶ジュースは似合わない。」

 講演会の後、この一言の意味が深々と実感できた北上市更木の一日でした。




ゴザ引きの会場で振る舞われた桑茶



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カテゴリ : 桑茶
2010-07-10(Sat) | コメント : 0 | トラックバック : 0

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