今年の稲作、8月の記録/平成24年(2012)年自然栽培のお米、予約受付開始
『8月上旬 今年の収穫量予測』
周囲の田んぼはだいたい出穂しました。ライスフィールドの田んぼはまだ出穂していませんが、この時期の稲の姿でだいたいの収量が予測できるようになります。
予想は4.5俵か?
去年とだいたい同じくらいで、通常の稲作より大分少ない収量ですが、無肥料・無農薬栽培では、まずまずです。
ちなみに、平成21年は6俵くらい、平成22年は元気が無くて3俵以下、23年は5俵くらいでした。
8月に入ると、コナギはこれくらいの大きさになります。
こちらは、クログワイの多い田んぼ
クログワイは無農薬を使わない水田の大敵ですが、ライスフィールドでは二山耕起のかいあってか、あまりクログワイは増えないようです。
『8月中旬 稲の出穂』
8月中旬になり、出穂してきました。
通常の田んぼより田植えが2~3週間遅いライスフィールドの田んぼですが、毎年、出穂時期は1週間と変わりません。しかし、今年は2週間近く遅い出穂となりました。これは良い傾向だと思います。
以前から、お盆過ぎの出穂を目指していましたが、なかなかそうはなりません。今年は、少しだけ、この目標に近づくことができました。稲刈りを寒暖差の大きい10月中旬以降にしたい。そのためには、お盆以降の出穂がタイミング的に良いのです。
今年も暑い夏です。稲葉が暑い8月の陽光に照らされ、輝いています。
おかげさまで、今年も無事に自然栽培の稲を収穫できそうです。
今年は順調と言えば、順調な稲作でしたが、一つ気がかりだったのは、原発事故の風評のため、昨年の米が売れなかったこと。東日本大震災では津波により被害のなかった私の住む色麻町ですが、原発事故の影響で、被災地の農業は全般的に苦戦しています。
体によい米、自然に優しい米、そのような稲作を続けてきた、私にとって、今回の原発事故の影響は、いろいろと心悩みさせられました。
しかし、今年の稲作と自然の推移を見て、再び稲作が楽しくなってきました。
もう十年以上も農薬を使わない稲作を続け、そして肥料を使わない稲作も十年近くになりました。それでも、毎年、田んぼにはいろいろな変化があります。
その変化は行きつ戻りつであっても、全体的には良い方向に向かっているように感じます。それが自然のリズムのなのだと改めて考えさせられるわけですが、そのようなリズムを感じることかできるのも、長年、自然栽培を続けることができたからだと思います。
相変わらず、米の販売活動は先が見えませんが、それはそれとして、米作りの先が見えてきました。またまた楽しくなってきましたね、稲作が。
みなさんも、こんな稲作やってみませんか!
これが、今年の稲作の一番の感想です。
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今年の稲作、7月の記録/平成24年(2012)年自然栽培のお米、予約受付開始
『7月 田んぼの雑草の変化』
田植えから一ヶ月が継過しました。この頃は7月中旬までは除草に忙しい頃で、毎年、同じ田んぼを3回ほど除草しています。
今年も雑草のコナギがたくさん発芽してくるのですが、私の田んぼの特徴として、コナギ一つ々の生育はそれほど旺盛ではありません。なんと言うか、全体的にこぶりなのです。これは無肥料栽培の特徴でしょうか?
もう一つ、ここ2~3年ほどの傾向ですが、田んぼに、いままであまり見られなかった雑草が増えてきました。この雑草を私雑草を私は「猫毛」(正式名称は「マツバイ」)と呼んでいますが、その呼び名のとおり、この雑草は、猫の毛のように短く、そして細くて密生しています。
このような雑草ですから、この雑草は今のところ稲の生長に害を与えるようなものではなく、しかもこの雑草が出る場所はコナギの生育が押さえられているようで、田んぼの中では、稲と良く共生しています。
『7月中旬 稲生育状況』
写真は隣の田んぼ、こちらは有機の肥料入り田んぼ。お隣さんでベテラン農家の田んぼですが、良く育ってます。
今年7月までの傾向ですが、積算気温が足りなかったためか、県内どこの田んぼも、分株が進んでいる割には丈が短い稲が多いようです。今年の稲の特徴ですね。
それでも、7月下旬から気温が上がり、だんだと通年作のレベルで育っていきました。
今年春には、冷害を危惧する声も聞かれたことがありましたが、ここ数年と同じ、暑い夏になる感じです。
こちらは、ライスフィールドの田んぼ。順調に育ってます。
田植えから一ヶ月が継過しました。この頃は7月中旬までは除草に忙しい頃で、毎年、同じ田んぼを3回ほど除草しています。
今年も雑草のコナギがたくさん発芽してくるのですが、私の田んぼの特徴として、コナギ一つ々の生育はそれほど旺盛ではありません。なんと言うか、全体的にこぶりなのです。これは無肥料栽培の特徴でしょうか?
もう一つ、ここ2~3年ほどの傾向ですが、田んぼに、いままであまり見られなかった雑草が増えてきました。この雑草を私雑草を私は「猫毛」(正式名称は「マツバイ」)と呼んでいますが、その呼び名のとおり、この雑草は、猫の毛のように短く、そして細くて密生しています。
このような雑草ですから、この雑草は今のところ稲の生長に害を与えるようなものではなく、しかもこの雑草が出る場所はコナギの生育が押さえられているようで、田んぼの中では、稲と良く共生しています。
『7月中旬 稲生育状況』
写真は隣の田んぼ、こちらは有機の肥料入り田んぼ。お隣さんでベテラン農家の田んぼですが、良く育ってます。
今年7月までの傾向ですが、積算気温が足りなかったためか、県内どこの田んぼも、分株が進んでいる割には丈が短い稲が多いようです。今年の稲の特徴ですね。
それでも、7月下旬から気温が上がり、だんだと通年作のレベルで育っていきました。
今年春には、冷害を危惧する声も聞かれたことがありましたが、ここ数年と同じ、暑い夏になる感じです。
こちらは、ライスフィールドの田んぼ。順調に育ってます。
今年の稲作、5月と7月の記録/平成24年(2012)年自然栽培のお米、予約受付開始
『5月 鳴かないホトトギス』
新緑の季節が訪れました・・・でも、何か、いつもの新緑と風景が違います。
なぜだろうと考えたら、気がつきました。新緑の青い山にカッコウの声も、ホトトギスの声も聞かれないのです。
福寿草の開花は、ここ数年遅れてますが、ホトトギスが聞こえない新緑の季節は、今年が始めてような気がします。
そういえば、今年の新緑の季節は、クマが人里近く現れて、ニュースになることが多くありました。たぶんこれは、雪解けの遅い今年の気候と、4月下旬に吹いた季節はずれの強風が山の木を折り、それが冬眠明けのクマのエサを少なくしたのが原因だと思います。
さて、4月から続けている二山耕起は、5月20日までかかりました。畝を作るように耕起し土を乾かす。土が乾いたら、畝を天地返しするようにして再び耕起する。これを、それぞれの田んぼで2~3回繰り返すのですが、よく土が乾いた頃を見計らいながら行うので、この作業は期間が必要となります。
人の都合ではなく、おてんと様の都合に合わせて行うのが、二山耕起の特徴です。
3月頃はやる気が起きなかった二山耕起ですが、自然のリズムに合わせ、5月にはエンジン前回です。
2012.5.21 金環日食
日本において同規模の金環日食は932年ぶり
『6月上旬 一ヶ月遅れのホトトギス』
6月に中旬になり、ようやくカッコウの声が聞かれました。そしてホトトギスも朝の3時頃に鳴いてました。
田植えは6月7~9日で完了です。
毎年と同じ時期での田植えですが、県内の一般的な田植え時期とは、2週間程度遅い時期の田植えとなります。
今年の稲作、3月と4月の記録/平成24年(2012)年自然栽培のお米、予約受付開始
こんにちは、ライスフィールドのマスターです。
おかげさまで、今年も自然栽培のお米が収穫できそうな見込みとなったので、新米のお届けについて、予約注文開始します。

東日本大震災以降、世の中にはいろいろな変化が生じていますが、わがライスフィールドの田んぼでもいろいろな変化が起きています。
しばらく、ホームページも更新が滞っておりましたので、ここで、今年の稲作状況についてお知らせします。
さて、今年平成24年は大雪で始まりました。
大雪とは言っても、天気予報の解説では、平成18年の豪雪(平成17年12月~平成18年2月)と同じ程度に評価する専門家の解説がありましたから、近年希にみる・・・といったほど、激しい豪雪ではなかったようです。
そう言えば、平成24年の晩秋の頃、秋田県で家屋に越冬するカメムシが大発生したとのニュースがありました。このような現象は秋田県だけでなく、東北各地でも同じような話を度々耳にしました。
東北では、カメムシの大発生は豪雪の前触れと言われることがあります。平成24年豪雪は、確かに、このカメムシ占いが当たってましたね。今年のカメムシはどう出るのでしょうか?
『平成24年3月 今年の稲作の始まり』
豪雪の影響もあって、福寿草はいつもより遅い開花、ここ数年、例年より2週間ほど遅い開花がき、遅い春が続いています。
3月20日頃、種籾の脱ぼう作業を始めました。そして3月23日頃、種籾の水漬、水今年の稲作の始まりです。とりあえず今年も田んぼに畝を作っての二山耕起を始める時期ですが・・・なぜかあんまり気乗りしません。
春も2週間遅れてるし、もう少し、時期を待って二山耕起を始めたいと思います。
『平成24年4月 二山耕起の始まり』
気温が一気に上昇し、一勢に山菜が出てきました。
自然のリズムに合わせて、二山耕起も開始です。昨年の暮れは秋耕起をしませんでしたが、今年の春は田んぼがよく乾き、土をおてんと様で乾かす二山耕起にはうってつけの気候でした。
3月下旬に下準備しておいた種籾は4月20日に苗代に種まき。私の田んぼでは、田んぼそのものには肥料を使わないのですが、育苗では毎年有機肥料を使っています。しかし昨年から育苗も無肥料で苗づくりができないか部分的にチャレンジしています。
通常、育苗の箱に敷く土(苗床)には、栄養分がほとんど無い山から採取してきた土を使うのですが、これでは無肥料は難しいので、私の無肥料育苗では、自分の田んぼの土を採取し、これをフルイにかけて使っています。それでも、無肥料の育苗は難しいですね。
毎年、試行錯誤で、大部分の苗がうまく育ちませんが、育苗の無肥料栽培は、来年の課題として残しておきましょう。