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[1]冬期湛水水田/ふゆみずたんぼの概要 

 「冬期湛水水田」とは農閑期(冬期から早春期)にも水田に灌漑し水を張る水稲農法のことです。

 通常の農法は農閑期に水田を乾燥させるため、この農閑期の湛水が冬期湛水水田の大きな特徴となっています。

 また冬期湛水水田は代掻きや耕起を省略した不耕起栽培とセットで行われることが多く、これも冬期湛水水田の特徴の一つとなっています。



注1) 冬期湛水水田は「冬水田んぼ」、「ふゆみずたんぼ(ふゆ・みず・たんぼ)」、「田冬水」とも呼ばれることもある。

注2) 通常の稲作では乾土効果の発現や耕作土の団粒化促進、または耕盤の養生を期待して農閑期の水田を耕起し、乾燥させるのが一般的である。
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カテゴリ : 冬水田んぼ
2007-04-01(Sun) | コメント : 0 | トラックバック : 0

[2]冬期湛水/ふゆみずたんぼによる効果 

冬の田んぼに水を張る・・・このような農閑期に灌漑を行うことで得られる効果には、以下のようなものが挙げられます。



 ・省力型農法として、不耕起栽培を効果的に行ことができる。

 ・付加価値型農法として、農薬を使わない稲作を効率良く行うことができる。

 ・環境配慮型農法として、水田に多くの生き物を涵養できる。



 以上に挙げた以外にも、施肥量を減じる効果が期待されたり、また不耕起による代掻き用水節減により、地域の水資源が効率的に利用されることも期待されたりします。さらには水田が冬期間に日本に飛来する白鳥などの餌場にもなり、こういった生物の多様性を向上させる効果には大きなものが期待されているところです。

 このように多面的な効果が期待される冬期湛水水田ですが、いずれの効果についても学術的に検証途上であり、その効果を断言するには、もうしばらくの時間が必要なようです。



注3)本ブログの解説は、宮城県北地方の栗原市金成、同志波姫、同築館、登米市迫町、石巻市河南、大郷町、色麻町の農家で取り組まれている冬期湛水水田の観察結果から考察するものである。



参考:「田力つながり田んぼ」
 
カテゴリ : 冬水田んぼ
2007-04-01(Sun) | コメント : 0 | トラックバック : 0

[3]冬期湛水水田/ふゆみずたんぼの様々な効果をもたらすトロトロ層 

 冬期間から水田に水を入れることで、田植え時期までの水田には膨大な量のイトミミズが繁殖します。このイトミミズは水田土壌を体内に取り込むことで、多くの菌類を付加させ、そして細粒化した微少な土壌を水田表面に堆積させます。



 このように堆積した土は「トロトロ層」と呼ばれ、冬期湛水水田に諸々の効果を生み出します。そして、耕起や代掻きを省略すれば、トロトロ層は撹拌されずにそのままの堆積した状態を維持するので、より冬期湛水水田の効果を高めていくことができます。



注4) 冬期湛水水田は必ずしも不耕起で行われるわけではなく、秋耕や春耕を省略しながらも、移植作業や雑草防除を目的として、簡易な代掻を実施(半不耕起)する農家も多い。また春期までのトロトロ層厚の確保を意識しながらも、稲刈作業で凹凸の生じた田面の均平化や漏水の抑制を図るため、冬期に代掻きを行う農家もある。



参考:

 冬期湛水水田のイトミミズ調査(平成15年12月~平成16年12月)

 冬期湛水水田のトロトロ層調査(平成16年5月 チームTARIKI)

 冬期湛水水田のトロトロ層調査(平成16年7月 チームTARIKI)

 冬水田んぼツアー(平成17年)



注5) イトミミズが水田にもたらす波及効果については、栗原康、菊池永祐らが報告している。(「イトミミズと雑草」東北大学理学部 栗原康 日本農芸化学会「化学と生物」1987年)

 
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2007-04-01(Sun) | コメント : 0 | トラックバック : 0

[4]冬期湛水水田/ふゆみずたんぼの雑草を抑制する効果 

 イトミミズにより形成されるトロトロ層は雑草の種子から酸素を遮断し、その発芽を抑制します。冬期湛水水田を始める農家の大部分は、この雑草抑制効果に期待して取り組む場合が多いようです。またトロトロ層は、発芽抑制だけではなく、雑草の活着阻害や、除草作業の効率化といった面でも効果を発揮するようです。



 水田に発芽する雑草の芽は、田面水から受ける浮力に抵抗するため、貧弱な根を土に固定させます。しかし、その固定する土が流動化著しいトロトロ層であれば、芽は浮力に耐えられず水に浮いてしまうことでしょう。これがトロトロ層による活着阻害です。



 農薬を使わない稲作においての最終的な雑草対策は機械や手取りによる除草になりますが、これについても雑草を固定する土がトロトロ層であれば、雑草を引き抜くのにそれほど大きな力が必要なくなりますから、除草作業も効率的に行うことができます。



 これ以外にも冬期湛水水田には、リン酸分を田面水に多く湧出させることで(「7]生物の多様性と害虫の抑制」の項参照)水を濁らしたり、また浮き草やサヤミドロ等が増えることで、雑草の種子を日光から遮断し発芽を抑制する効果があります。また直接的には冬期湛水水田の効果ではありませんが、有機肥料を散布することで、田面水に有機酸を発生させ、それにより雑草の根を腐らして雑草を抑制する方法もあるようです。



 以上の効果は、冬期湛水に加え、深水や有機肥料の施肥を組み合わせることで、その効果を高めることができますが、実際の冬期湛水水田を観察する限りでは、こういった雑草の抑制効果は限られたものであるようです。特にクログワイなど多年生水生雑草に対しての雑草抑制効果はほとんど期待できないようです。



注6) 水田雑草には、様々なものがあるが、冬期湛水水田で効果的に抑制できると考えられるのはヒエやイボクサ、スズメノテッポウなど、発芽に酸素を要求する種子発芽雑草のようである。有機栽培で問題となることの多いコナギやホタルイは発芽にそれほど酸素が必要でなく、冬期湛水水田の雑草抑制効果も限られるようだ。根茎から発芽し、発芽に酸素を要しないクログワイについては、秋期に耕起し、根茎を凍らせ枯死させる防除方法も提唱されている。



参考:

 冬期湛水水田の雑草調査(平成16,17年 チームTARIKI)

 農薬を使わない雑草対策について(田力本願の米)



参考

文献 「除草剤を使わないイネつくり」民間稲作研究所 編

   1999年10月 農山漁村文化協会 発行
 
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2007-04-01(Sun) | コメント : 0 | トラックバック : 0

[5]冬期湛水水田/ふゆみずたんぼの施肥効果 

 冬期湛水水田は、冬期間も水田に水を張るため、水田が白鳥や鴨などの餌場となります。水田で羽根を休める水鳥は、稲株や雑草などの根茎をついばみ、それを糞にして水田に還元しますから、そういった水田残滓物は、水鳥を介して容易に分解され易いものに変化していると思われます。



 また冬期間にも少しづつ堆積しているトロトロ層にはイトミミズにより多量の菌類が付加されていますが、これもまた水田残滓物である稲藁等の分解も推進させるようです。



 こういった水鳥やイトミミズなどの活動は、水田内の有機物そのものの絶対量を増加させるわけではありませんが、それをより稲の養分に利用されやすいものに分解し、そして醸造しているもと想像されます。



 また、トロトロ層からあふれ出るリン酸分は、田面水中に多量の細菌を培養しているようであり、こういったものには空気中から窒素を取り込むものがあります。これは施肥を行わないでも、土壌に窒素を供給できることを意味し、そして減肥料・無肥料栽培の可能性についても示唆しています。



 しかしながら、そういった窒素供給効果が稲作を行うにあたっての有効な量になりうるかは不明であり、また細菌の種類によっては土壌や田面水中の窒素を空気中へ還元させるものもあります。そのため、このような細菌による窒素供給効果が、どの程度稲作に有効であるかははっきりとはしていません。



 むしろ、若干とはいえ、冬期湛水水田の施肥効果として、より確実性が見込まれるのは、灌漑水からの施肥効果です。灌漑水にはリン酸、カリ、窒素といった稲に有効な養分が若干ながら含まれていますから、冬期湛水水田のように長期に渡り灌漑が継続されていれば、それをしないよりも灌漑水からの施肥効果を多く見込むことができるでしょう。ただしいずれにしても、若干程度の施肥量ではあります。



注7)作物に重要な三大養分は窒素・リン酸・カリであるが、水田は「湛水する畑」であるため、その構造的特徴からリン酸を効率良く利用できる。



注8)豆類は根茎が有する窒素固定菌により空気中の窒素を土壌に還元する機能を持つ。この機能を利用し、稲作と大豆の輪作を行うことで、減肥栽培が行われる事例もある。



注9)窒素を固定する細菌と共生するものには豆類の他に、アカウキクサといったものもある。これを合鴨農法とセットで利用することもある。アカウキクサには外来種のものがあり、その利用には注意が必要である。




参考:肥料を使わない稲作について(田力本願の米)



 
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